干支の始まりと裏干支
2020/09/22
# 知る・学ぶ
干支のはじまりについて物語があるのはご存じでしょうか?
子からはじまり亥で十二支がきまったきっかけや、干支について知っておきたい豆知識などについて紹介いたします。
干支のはじまり
干支の始まりの物語としてはこのように伝わっています。
ある年の暮れに神さま(お釈迦様)が動物たちを集めこう言いました。
「元日の朝に挨拶に来た1番から12番までをその年を守るリーダーとする」
物語としてはこのように伝わっています。歩くのが遅い牛は夜が明ける前に一番早く出発しました。ところがずる賢いねずみはこっそりと牛の背中に乗っていき元日の朝一番に神様の前に着く直前、牛の背中から飛び降り一番になったというお話です。
その後みなさんも知っている十二支 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の順位が決まります。猫はねずみに一日遅い日が集合時間だと言われ十二支に入ることができず、今でもねずみを追いかけているという話がおもしろい言い伝えです。
犬猿の仲という言葉があるように猿と犬がとなり同士だとけんかをしてしまうため、間にとりを挟むことで神様はいつも見ているんだよ、という事を表すなどとても面白い物語となっています。
個人的に面白いと思うのは空を飛べる辰がなぜ一番でなかったのか?
もちろん起きるのが遅かったのかもしれませんがそういった矛盾点も干支に関する物語を知る際には楽しめる点といえるでしょう。
干支と裏干支
干支には裏干支というものが存在します。自分の生まれ年の干支から6つ先に位置する干支を裏干支と呼び、自分の干支を含めると7番目の干支のことをいいます。
十二支を時計のように円形に配置したときに、ちょうど反対側に位置されますので自分の裏側にある干支です 例 ねずみであればうまが裏干支になります。
また、向かい干支・逆さ干支ともいわれています。干支は自身の守りになることはご存じかと思いますが、裏干支は自身の足りない部分を補いそれぞれを高めてくれる役割があるとされています。
自身の干支を飾る際には裏干支も一緒に飾ることでよりいっそう効果が高まりそうですね。
まとめ
干支のはじまりについてはとても面白い物語となっていますので、改めて絵本などで知ることもお勧めしたいです。神様が集めたという話やお釈迦様が集めたという話もありそれぞれが少し脚色されていて大人でも楽しめるようになっています。
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# 風習・文化
宝石のような東山円筒分水槽
円筒分水槽と聞いて知っている方はとても少ないのではないでしょうか?
農作地「主に田んぼ」に必要な水源を各地域に平等に分配するために作られたとても理にかなったしくみです。今回は富山県にある東山円筒分水槽についてご紹介します。
まだ観光化していない魅力
富山県魚津市東山地区にある「東山円筒分水槽」はよくある観光地にあるような史跡と違い、農業のために必要だった本来のあるべき姿がそのままに飾らず残っています。
しばらく田んぼや畑が続く田舎の川沿いの道を進んでいくと突然あらわれます。
下から見たときは何かあるなーという程度でその美しさはわかりませんが、施設の上部からの景色は絶景で今まで感じたことのない景色を見ることができます。
円筒水槽のしくみ
水位が高く、水が多かった貝田新地内にある水源を方貝川の底にトンネルを作り、水不足の反対側の東山地区に移動させるために円筒分水槽がつくられました。
東山地区は方貝川より高く、通常では水が上がってこないのですがサイフォンの効果を利用して東山に円筒分水槽を設置することによって実現しています。
東山地区に届いた水は三つの用水に分けられ天神野用水・東山用水・青柳用水につながっていきます。この水によってこれまでの水不足が解消され、農地に多大な潤いをもたらすことになったことは歴史背景を考えてもとても素晴らしい効果があったと感じられます。そして施工後50年たった今もでも何ら支障なく安定した用水に貢献しているということにもこの水槽の役割と価値について考えさせられました。
日本一美しい円筒水槽
この場所を訪れてまず感じるのはその水の美しさです。この美しい水で育った稲や作物はとてもおいしいに違いないと感じました。施設へは東山用水・青柳用水側の田んぼのあぜ道を少し入っていくと丸く大きな筒から水が湧き出ているようなイメージで溢れとても引き付けられます。そして施設の上部にあがることができるようになっているのですが、その場所からの景色は言葉に現れないような美しさです。
どこが計算しつくされた建築物のような配置、そして水の流れ、ずっと見ていたくなるような美しい風景でした。丸い宝石から水があふれ出ているようでした。
まとめ
本来ただの農業施設である円筒分水槽ですが東山円筒分水槽は他の円筒水槽とは比べ物にならない美しさがありました。それは形状的に円筒水槽が高い位置に設計されていることもこの美しさにつながっているように感じます。近年、史跡として注目を浴びるようになっていますが、富山県魚津によった際は是非一度訪れてみる価値がある必見の穴場です!!
東山円筒分水槽 場所 富山県魚津市東山 https://goo.gl/maps/zDwdnbK2sVdeNZrN9
2020-09-22