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知っておきたい包丁の研ぎ方!

包丁の手入れといえば、セラミックシャープナーをイメージする方も多いのではないでしょうか?新しく購入してから、実は何年も研いでいないという方もいるかもしれません。
今回は普段使っている包丁についての基礎知識と研ぎ方のコツを紹介します。

包丁の素材

現代の包丁はそのほとんどがステンレス製です。ステンレスの特徴はご存じのように錆びない包丁として人気です。もう一つは昔ながらの鋼製です。
鋼製はとてもキレ味が良くプロの料理人やこだわりのある方に人気ですが、ステンレスと違い錆びやすいのが特徴です。
素材としてはその他にもセラミックやステンレスと鋼のハイブリット使用のような包丁もあり、購入される際は悩まれることが多いと思います。

鋼製の包丁を錆びなくする方法

鋼製の包丁をまったく錆びないようにする方法はありませんが、限りなく錆びにくいようにすることは可能です。
コツはたったの一つだけ「使った後に必ず水をふき取る!!」です。
多くの方がありがちなのは包丁を使った後に少し水をはらった程度で収納してしまう事です。水が少しでもついたまま保管していると一日で錆が包丁にまわり、一度ついてしまった錆は研がない限りもとには戻りません。
簡単な事なのですが面倒だとついついやってしまうこの習慣を是非改めてみてはいかがでしょうか?キッチンペーパーや布巾でそっと拭いてしまうだけで、驚くほど錆がつきにくい包丁に変わることができます。

包丁の研ぎ方のコツ

包丁を研ぐのはなかなか難しくお店に預ける方も多いですが、実は包丁研ぎはそこまで難しいものではありません。一番簡単なのは市販のセラミックシャープナーで数回上下することですが、この研ぎ方には限界があります。
理由は刃先だけを研磨するので初めの数回は切れ味が戻りますが、何度も行っているうちに包丁の角度がつぶれて鋭利さを失っていくからです。
鋭利さを失った包丁はどれだけ研いでも切れ味が良くなることはありません。

次に砥石を使って研ぐ方法です。
砥石は天然砥石を使う必要はまったくありません。セラミック砥石というものが販売されていますので実はそちらで十分研ぐことができます。
番手は1,000番と仕上げに2,000番の二種類あれば大丈夫ですが、どちらか一つでも十分に切れ味が戻ります。

ポイントは以下です。

・包丁を研ぐ際はできるだけ包丁に角度が付くように寝かした状態で研ぐ。
(※早く終わらせようとすると、どうしても刃先だけを研いでしまうので注意)

・包丁は縦方向に研ぐのではなく横方向(包丁を横にして上下に研ぐ)にする事。

・研いだ時に出る黒い研ぎ汁は水で流さずに残したまま研ぐ。

この黒い研ぎ汁ですが、実は研磨剤の役目がありますので仕上げ砥石をもっていない場合も、軽く乗せて優しく上下する事で仕上げの代わりにもなります。
砥石面に水が多すぎず逆に水が無くならないような中間の状態をキープするととても切れ味良く研ぐことができます。
研ぎ汁を残すという点はあまり教わることがない要素ですので是非試してみて下さい。

まとめ

包丁は毎日使うものですので、切れ味を保つように使いやすく手入れする必要があります。
ご自身でできない場合はお店に預ける方法もありますが、是非自分で研ぐ事にチャレンジされてはいかがでしょうか?
初めはうまくいかなくても繰り返す事でコツをつかむことができます。
自分自身で研げるようになれば愛着もでて料理も一層楽しくなるのではないでしょうか?

# 暮らし

2020-08-19